夏休みも残り半分になり、文化祭の準備にと登校する生徒も増えてきた。それに伴って生徒会メンバーも忙しくなり…

『クラスの準備行ってきまぁーす!』

「これっ実行委員会で決まった議案になりますっ」

「ステージ使用の割り当て表はどこじゃー!!」

「会長!確認のサイン下さいっ」

朝早くから生徒会室のドアは開いたり閉まったり。ひっきりなしに人が出入りして慌ただしい。
普段は冷静で取り乱すことのない高瀬も今日はさすがに落ち着いてはいられないようだ。

バンッ!
急いでるせいかハンコを押す手も乱暴だ。

「会長!予算案はっ!?」
また新たな委員が飛び込んでくる。
「藤堂くん!案内冊子は出来たかしら!?」
と、生徒会顧問の女教師も。
そしてとどめとばかりに校内放送…。

《えー、生徒会長の藤堂君。至急理事長室までー》

(皆して…俺を過労死させる気かっ!)

< 21 >

[1]次へ
[2]戻る

[0]目次

Tag!小説


トホーム