三人のやり取りを近くで見ていた悠紀は羽衣から険悪な空気を感じ、急いで話を変えることにした。
「えっえと!そっそういえばB組は文化祭の出し物何になりましたかっ?」
急いで笑顔を取り繕い尋ねた。
ずぅーん…。
しかしそのとたんに秋彦が落ち込んだ顔をした。
「?」
悠紀が首を傾げるといつのまにか下に降りてきていた高瀬がひっそりと言った。
「悠紀…その話題は選択ミスだ。」
悠紀は慌てた。
「えっ!?でっではっ!中等部の3-Aはお化け屋敷をやるそうですよ。」
悠紀は高瀬に判断をあおぐかのように見つめながら言った。高瀬が頷いたので悠紀は続けた。
「多目的ホールを貸し切って大ががりな物を作るそうです。」
にっこり笑って言った。
落ち込んでいた秋彦が食い付いた。
「どうしてゆーさんが知ってるの?出し物はどのクラスもまだ正式に発表してないでんしょ?」
まして中等部…と秋彦が不思議そうに尋ねた。

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