_それから私は、いろいろと話した。一希のこと、雪奈ちゃんのこと、私のこと。でも痛みは感じなかった。まるで、過去の思い出話みたいに話した。
私があまりに笑顔で話すから、呆れられてしまった。
「…笑って話すことなのか?それ」
「話せるよぅになったんだょ。1ヶ月半かかって、やっと」
「…凄いな、お前」
本気で尊敬するといぅよぅに、夏川くんが言った。
「俺なら…1年は立ち直れないな。」
意外と遅い…。
もっと早く立ち直ってそぅなのに。
『実際、立ち直れてないし』
と彼は続ける。
「…え?」
私が聞き返すと、彼はすべてを話した。
_半年前、同じクラスの一人の女の子に一目惚れした。しかし、その女の子には好きな人がいた。それは自分の親友だった。しかし、その親友には彼女がいた。だから安心していたが…。何がどぅ変わってしまったのか、その親友は彼女と別れ、その子とつき合い始めた。
…これって雪奈ちゃんのこと?
知らなかった。
夏川くんも、きっと同じよぅな気持ちだったんだ。
ううん、それ以上に辛かったかも…
そぅ思ったら、急に涙が溢れてきた。
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