「ダメじゃん…ちゃんと暖かくしてなきゃ」
雪奈ちゃんは時々お母さんみたいだ。こぅいぅ優しい所が、一希も気に入ったのかな…?

…どぅしょぅ。また泣きそぅ…。

「春華ちゃん」
雪奈ちゃんが、さっきとは違う、落ち着いた声で言った。
「泣きたい時には…無理に笑っちゃ駄目だょ?悲しい時には泣くの当然のことだょ」
えっ…雪奈ちゃん…
私の気持ち、わかってくれてるの?
「だからね、そぅいぅ時には思いっきり泣くのが一番なの」
涙が溢れ始めた私を、ギュッって抱きしめて、雪奈ちゃんが言った。その声がすごく優しくて、暖かくて涙が止まらない。

ゴメンね…
苦しいのはきっと、雪奈ちゃんも一緒なのに。
私はワガママだから。
雪奈ちゃんに甘えてる…

「…きなちゃ…メンね…」
「なに謝ってるのょ?友達なんだから当たり前だって」

友達…

そっか…そんな風に思っててくれてたんだ。
「ありがとぅ…」
他には言葉は見つからないょ。
雪奈ちゃん、一希ありがとぅ。
私、もっと強くなるからね。
いつか笑ってみせるから…きっと。


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