突然の告白もすごく嬉しくて、眠れなくなったくらい。このまま二人が離れることはないって思ってた。
…あの頃はまだ、知らなかったの。
もぅ一人、一希を好きな人がいることに。
その相手が、まさか雪奈ちゃんだったなんて。
全然、知らなかった。
_夏休みの前に、部活で遅くなったとき、偶然雪奈ちゃんたちが話しているのを見てしまった。
「雪奈…、フラれたって西崎くんに?大丈夫?」
「…大丈夫じゃない…」
慰めてるのか、なんとなく聞いたのかわからない友達の声。それから雪奈の沈んだ声。
それでわかった。
雪奈ちゃんもなんだ…って。
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