_30分後。
バシッ…
いきなり何かが頭の上に降ってきた。
「…痛…」
すっかり爆睡中だった私は、半分眠っているよぅな声を出した。
「おはょ、西村さん」
この声は…西崎くんだ!
耳元で囁かれた私はかなりドキドキした。

心臓、飛び出そぅ…

「…起こさないでょ…安眠妨害?」
わざと不機嫌にそぅ言う。もちろん目が合わないよぅに、顔を背けてだ。

顔、かなり赤いって、絶対!

「いや…別に放っといてもよかったんだけどさ。教室戻んなきゃじゃん?」
「…あぁ…そぅだった」
私はよぅやく体を起こしながら言った。化学室にはもぅ誰もいなかった。
「もしかして待っててくれてたの?」
そぅだと嬉しいな…。
「…違うけど」
目をそらしながら、西崎くんが言う。その顔が少し赤かった。
…照れてるんだ。
「ふふ…そっかぁ」
私は笑いながら言った。
「ねぇ、西崎くん」
まだ照れてるらしく、さっさと帰ろぅとする西崎くんを私は呼び止めた。
「一緒に教室いかない?」

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