文化祭当日。
隣には彼女の春華がいる。そして笑ってる。
…それなのに。
こんな姿をアイツに見られたら…なんて考えてしまぅ。
もし…もしも、本当に好きなのだとしたら。
こんな姿見たらどんなに傷付くだろぅ?
きっと想像もできないくらい、苦しいんだろぅな…。

「そぅいえば」
春華の声でふっと我に返る。
「沙紀ちゃんから聞いたんだけど、雪奈ちゃん着物着るらしいょ」
「あぁ…知ってる」
俺はぼんやりと答えた。
「…お茶会、どこなんだろぅね?」
「って…行くつもりなのか?」
「そぅだょ!…そぅだ、場所調べて来なきゃ…ちょっと聞いてくるね!」
「あっ…」
引き止める間もなく、春華はいってしまった。
…考えてみれば、お茶会に行くこと自体はどぅでもいい。アイツがいるから嫌なのだ。また、妙な気持ちになってしまいそぅだから。しかも隣に春華がいるとなったら、ますます嫌だった。

そんなことを考えていると、いきなり目の前にチラシが飛んできた。


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