「あっ…別にたいしたことじゃないんだけどさ、西村さんって茶道部だょね?」
うわ…これ…『そぅだょ』で終了じゃん。
「そぅだけど…」
「そっか…西村さんもか…」
そぅいえば、茶道部は着物を着るのが伝統だっけ…。
だったら西村さんも…?
…似合…うかもしれない。
いや…春華のほぅがもっと似合ぅんだけどさ。
着物を着たアイツを妄想しかけたため、慌ててそぅ思い直したのだ。アイツはそれに気がついたのか、
「どぅせ私は春華ちゃんみたいに…似合わないょ」
とちょっといじけたよぅに言った。
…そんな意味じゃなかったんだけど…。
その後、何とか取り繕おうとしたが、まったく無駄だった。
ついに『忙しいから』と言って、離れて行ってしまった。
…バカだ。
なんで肝心なことが言えないんだろぅ。
…結局、お茶会の場所すら聞けなかった自分が腹立たしい。
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