しかし、こぅいぅ時に限って誰にも会わない。
足が疲れてきたので私は近くの石段に腰掛けた。
西崎くん…何してるんだろぅ?
春華ちゃんといるのかなぁ?
あぁ…こんな時に、ちょっと現れてくれたら…なんてそんなに都合よくいかないか。
まぁ…来たとしても彼女と一緒だもんね。傷つくだけだわ。
…でも何でだろぅ?期待しちゃうんだょね。
…やっぱり変なこと言わずに、素直に言えばよかった。
『よかったら来てね』って。
後悔して溜め息をついていると、隣に置いていたチラシが風で飛ばされた。私は慌ててそれを取ろぅとしたが…鈍くさいことに転んでしまった。
「いった…」
まったく…文化祭だっていぅのについてない。
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