「雪奈!」
「…何?」
いきなり名前を呼ばれた私は、少し遅れた反応をした。
「文化祭、着物着るんだって?」
話かけたのは沙紀だった。
「あぁ…うん。茶道部だから仕方なくね」
私はそっけなく返事した。
「うわ〜…なんか見たい!見に行ってもいい?」
「いいけど…」
ぼんやりと私は言った。
茶道部は、毎年文化祭でお茶会を開いている。そこで着物を着るといぅのが伝統行事(?)らしい。私も茶道部なので、一応着ることになっている。
もっとも、そんなことは今まですっかり忘れてたんだけど…。
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