あ〜ぁ…。
いいょね、由加は。
春樹のこと、よく知ってて。
あたしなんてまだ、二日しか一緒にいないから、何も知らないし。
それに二人だけの思い出もない。
…由加が羨ましいな。

しばらく台所に隠れることにしたあたしは、ぼんやりそんなことを考えていた。

なんでだろぅ。
由加が大切な人と再会できたんだょ?
友達があんなに喜んでるのに…。
なんでこんなにモヤモヤするんだろぅ。
ズキズキするんだろぅ。

その時、あたしは気づきはじめていた。
気付いてはいけない、自分の気持ちに…。

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