ある日、仕事のことで落ちこんでいた私は、仕事帰りに藤野にメールをした。その足で彼の家に向かう。明日はお互い休みだ。遅くまで付き合ってくれるという。ありがとう。わがままを聞いてくれたことに感謝した。落ち込んでいる私には、涙が出る程嬉しいことだった。
「少しは元気出たか?」
いつもは何気なく流していた言葉だった。彼の優しさが今日はやけに胸にしみる。…今日ぐらいはいいよね?その優しさに甘えさせてもらおうと思った。
「お願いがあるんだけど…抱き締めてもらえないかな…?」
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