彼とは引っ越し先のコンビニで出会った。『再会した』のが正しいかもしれない。高校で同じクラスだった藤野健一だ。(同性同名さん、いたらごめんね)
再会したときは驚いてしまった。落ち着いたものだと。まぁ、あれから八年も経っているのだ。当たり前の話だ。
高校にいるときは彼の子供っぽさにひかれている自分がいた。その子供っぽさはどこに置いてきてしまったのだろう。
…。ああ、私も同じか。社会人になると夢ばっかり見ていられないのかな。
そう思うと、自分がやけに年をとってしまったような気がした。
< 6 >
[1]次へ
[2]戻る
[0]目次
Tag!小説
トホーム