現実を受け入れれば幸せ?
でもね、由利。
私はまだ変なプライドが邪魔してそんな素直になれない。
こんなんじゃ、幸せになんかなれないね…。
真、ごめんね。
真が現実だとするならば、私はやっぱりまだ理想にすがりたい。
あの頃に戻りたい。
真といると、素の嫌な自分が目に見えて…醜くなる。
「いいじゃない。そんなりさこが好きって言ってくれたんでしょ?自分を作らなきゃならない理想より全然いいよ」
由利はそう言う。
それを素直に共感できないのは何でなんだろう…。
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