真はかっこいいと言うよりかわいい分類だと思う。
ふわふわしてて、大学仲間の間でもいじられキャラのムードメーカーな存在だとあのパーティーのとき思った。
だけど、一言一言が温かくて、中身がある言葉ばかり。妙に大人な部分がある。
実は私の方が中身は子どもなのかもしれない。
「息抜き…か」
揺れる髪をかき上げながら前を見据えた。
「お昼済ませた?」
「ううん、一緒に食べようと思って」
にっと年下っぽく笑う真の笑顔は年上の女の心をくすぐる。
真がおすすめの店があるというので、誘導されるがままについていった。
太陽がほんの少し西に傾き、影が短く足下に伸びていた。
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