「…だから言ったでしょー?結構キツいもんあるって」


由利は再びミルクティーを口にした。


私はコーヒーカップに手を添えたまま外の景色から目が離せずにいた。





真の隣りで笑う古着系の女の子…真と同じ年くらいだろうか。パーティーでは見なかった子。

楽しそうに話している二人の姿を見て何だか胸の辺りが苦しくなった。


「勝てないなって思うでしょ」


由利の言葉にパッと顔を上げた。

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