私たちは建物の二階にあるおしゃれなカフェに入り、道行く人々を見下ろせる窓越しの席に腰を下ろした。
「ミルクティーで」
「私はコーヒー」
店員の男の人がメニューをさげて行った。
「あれ?由利がミルクティーなんて珍しいね」
「まぁね。ミルクティーは男の前でしか飲まないし」
「何で?」
「コーヒーよりミルクティーのが女は可愛いじゃん」
さすが由利。
そんなとこまで計算しているとは…。
しばらくするとコーヒーとミルクティーがきた。
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