何も答えないから、気になってチラッと横目で見た真は可愛いくらいにほころんだ顔をしていた。
「へへっ、やったァ」
真がやっと口にした言葉だった。可愛すぎる!
「真って周り気にしないよね」
「え?うん」
「羨ましいな」
私も変なプライドと見栄を捨てて素直になれたらいいのに…。
なんて、遠くを見つめながら思った。
「周りなんて気にせーへんよ。俺がそれでいいならええねん!」
またあの無邪気な笑顔で言う真はきらきら輝く星よりもずっときれいで眩しく思えた。
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