昨日、あれから混乱状態に陥っている。妙にそわそわして寝るにも寝れず、無意識に由利に電話をかけた。訳の分からないことを話す私に由利は『明日聞くから寝させて』と言って電話を切った。時間は夜中の二時半。
由利のランチタイムに合わせ、仕事を夕方からに変更し、現在に至るというわけだ。
「なかなかやるねーその少年も」
赤茶でゆるウェーブがかったセミロングの髪をかきあげながら関心したように言う由利。
「どうしよー」
「何が?」
「何がって…年下だよ?!」
「それが?」
「私が年下の男と…って」
「いいじゃない別に」
相変わらず慌てふためく私をよそに由利はカップに手をかけ紅茶を一口飲む。
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