「今はどこで働いてるんですかぁ?」

今度はギャルっぽい子が特徴のある語尾をのばした口調で聞いてきた。
ここでまた私は言葉に詰まる。キャリアウーマンがコンビニの店員なんて落ちぶれたにもほどがある。何より『かっこ悪い』という変なプライドが邪魔していたのだ。

「今は…」

「おしゃれなカフェの店員さん!」

ぎょっとした。またこの男(真)は勝手なことを!

「そこでりさこさんと出会ったねん、な?」

同意を求めるように首を傾ける真。人の顔色と場の雰囲気を読むのは仕事柄なれていた。

「そう!うるさい関西人だなーって思った」

「ははは、やっぱり始めはそう思いますよねー」

そこから場の雰囲気は盛り上がり、踊りだしたり歌ったりでドンチャン騒ぎだった。

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