「もしー、あーどうも。……えっ!?いや、ちょっと待ってくださいよ!えー勘弁してーや」
電話を切ると慌てて紙を取り出し何かを書き始めた。
そして、その紙を私に渡して言った。
「何かレポート再提出とかで俺行かなあかんみたいなんで。ほな、お願いします!さいなら!」
「はぁ?!ちょっと…!!」
日時と待ち合わせらしき場所の書かれた紙と、二人分のコーヒー代と……一万円を置いて真は慌ただしく去って行った。
「………やられた」
一万円を置いて行かれたからにはその『学生たちのパーティー』に行くしかないということ。
確信犯なのか…。
溜め息混じりにファミレスを出た私だった。
うららかなお昼時、バイトを午前で切り上げ街を歩く。
何故か。
実はあることに悩まされていたからだ。それは…パーティーに着て行く服のこと。
「どうしよう、学生のパーティーってどんな服で行くべきなんだろう」
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