飛び交う罵声。
皆が話す一言一言が悪口に聞こえる。
たとえそれが私の事でなくても…。
これじゃほんとにただの"被害妄想"、"自意識過剰"じゃん。
『顔だけよければいいのかよ』
『性格ぶす』
その性格ぶすはクラスに居場所を完全に失った。
私が嫌われてるのが公になる頃、北里は自分が嫌われるのが恐くて私を振った。
ほんとバカだよ…私。
北里が言うだけ言って去っていく後ろ姿を見つめながら、次々と溢れ出す涙を私は制服の袖で拭いた。
あの頃流した涙を私は一生忘れないよ。
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