しばらく呆然としていた私はふいに我に返った。
「ははっ…」
誰もいない空間に笑い声をあげる。
「はぶった奴でもこんな事思ってたんだ?」
あざ笑うようにそう吐き捨てて私はその紙切れをゴミ箱に投げた。
扉の向こうの世界にいた私を、捨てた。
< 5 >
[1]
次へ
[2]
戻る
[0]
目次
Tag!小説
トホーム