「つまり…あれだ。これからも、傍に居てくれたら、嬉しいんだ、俺は」
こんな土壇場で、人の顔も見ないで背中向けて…何言ってんの
話の流れ分かってんの?
私はあんたといられないって言ったのよ
「もう、遅いか?」
背を向けたまま聞く彼に少し怒りながらも、こっち向くなって考えてる私はかなり矛盾してる。
「ばっかじゃないの…」
今更あたしを必要としてるとか、そんな言われたことない気持ちを言ってみたりとか、ずるい。
どうせ別れるんだからと、決意が揺らがないようにと、思い出さないようにしてた楽しかった思い出とか愛しかった日々とかが一気に蘇ってきた。
ああもう、零れるな涙
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