アビスが怒っている。彼がこんなに怒るだなんて。。。
「誰も言ってないだろ?!それにお前はなにも出来なくなんかない。このなかでお前ほど力を使いこなせるやつも、お前ほどみんなのことを考えられるやつはいないだろ?!」
「それでも俺は……!」
ボコッッ!エイルはカジトの腹を殴った。
「いっっなにすんだ…よ」そういってカジトは倒れた。エイルがカジトを殴った事に文句を言うものは居なかった。カジトを肩に担ぎながらエイルは言った。
「お前がなんと言おうと俺達はお前が必要なんだ。そのこと肝に銘じておけ」
「そうよ。カジトが私達には必要なの。この7人が居るこの場所が一番安心できて、一番居心地のいい私達の居場所なの」
「カジト一人違う……なんてことはないわよね?」
「そうだよ!パートナーの私を置いてどっかいっちゃうなんて事カジト君はしないよね?」
カジトの目から涙がこぼれた。ここが俺の居場所なんだ。こんなにも自分の事を思ってくれるみんながいる。ここでいいんだ。いつまでも温かく迎えてくれるこの場所が自分の居場所で!
二話 自分の居場所(終)

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