「友里子…!久しぶりだね、元気にしてた?」
道の向こうでのぞ美は少し困っていたけど、私は懐かしくてお風呂に入ったあとの芯から暖かくなった。
「うん!のぞ美は?」
「あたしも!」
彼女はにっこり笑った。私はのぞ美も一緒の気持ちなんだと思ってさっきの暖かさが二倍にも三倍にもなった気がした。
私たちは百円のシェイクを飲みながら延々と喧嘩して今までのいろんなことを喋った。のぞ美が「面白いこととか悲しいことがあるたびに友里子に話したいって思うのに今まで意地張って損した」言った。まさにその通りだねって私が言って笑った。
「あたしね、来週から十ヵ月アメリカに留学するの」のぞ美が帰りぎわに言った。発つ前に友里子に会えて良かった、とのぞ美は穏やかだった。
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