人が今ある状態を崩してまで前に進もうとするのは、間違いじゃないと…私は思う
少しの危険を伴っても、それはきっと今にはない新しい喜びや幸せを手に入れることが出来るはずだから…
ふと思い付いた事を口にした。
「ねぇ…」
「ん?」
「私、木崎の事、夏希って呼んでいい?」
一瞬の沈黙が流れた。
(怒らせたかも…)
「…いいよ。おまえなら、別に」と目を逸らして素っ気なく返された。そんな横顔を眺めながら、その言葉に私は思わず微笑みを浮かべてしまう。
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