「ん?」
木崎は私の気持ちなんか全く分かってないのか至って冷静だ。
その間の抜けた顔自体が…罪だと思う。
(そんな可愛らしく首傾げられても…余計緊張するしっ)

そういえば。
私木崎の事、女の子と間違えてたんだっけ。そんな可笑しな状況から始まった恋だけど、結果はどうであれちゃんと伝えよう。
「ねぇ何なの?いきなり黙り込むし」木崎は心配そうな表情で私の隣に座った。
(隣に座るんですか…)
小さな一つのソファの上で私はかなり緊張していた。
私は木崎に曖昧に笑ってみせ、ようやく口を開く。

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