ふと思い出したように木崎が問う。
「あ。てかおまえの家、医者なんだって？木村が言ってた」
「あーうん。歯医者だけど」
木村君そんな事まで言ってるんだ…。
私の木崎への思いを知ってる木村君と木崎が仲が良いのは少し不安だ。
いつばれるのだろうか？この気持ちが。
「おまえ将来何になりてぇの？そういえば俺知らなかったからさ」木崎の言葉にぼーっとしてた私は我に返る。
「今のところ医療関係に就きたいけど、バイオリンはずっと続けたいって思ってるよ」
私がそう言ったのに対して、木崎は心底嬉しそうに微笑んでいた。
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