「だって木崎、土曜は午前からシフト入ってるってたし。あ!今日ケーキとか奢ってもらえないかな?」
「…おまえほんっと言いたい放題だな。初めて会った時から思ってたけど」
また嫌味かい。
「あなたこそ嫌味放題だよね。初めて会った時から思ってたけど」という言葉をなんとか我慢した。
「ちょっと待ってな。店長に許可取ってくっから」
そう言って木崎は厨房へ消えた。
私は頬杖をつきながらカウンターの椅子で足をぷらぷらさせて木崎を待った。
「いいってよ」しばらくして木崎が戻ってきた。手にはラズベリーショートケーキが!
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