私は更に真っ赤になった。
(木崎も木村君もなんでこんな事、簡単に本人の前で言えるのよ…)
「ねぇ。何で俺が木崎にバイト先として前にさくらちゃんと行ったカフェ紹介したか分かる?」
え?いきなり何なの?
「…分かんないよ」
「だと思った。俺さ、あそこがさくらちゃんのバイオリン教室に近いって知ってたから、あいつに教えたんだよ」
「何で…?」
木村君は木崎と私をやっぱりくっつけたがってるのだろうか。
「さくらちゃんが喜ぶと思ったから」
そっと木村君は付け加えた。
「さくらちゃんの喜ぶ顔が見たかったからなんだ」
< 86 >
[1]次へ
[2]戻る
[0]目次
Tag!小説
トホーム