カランカラン♪
「また来なよー」おばさま店長がカウンターから言っている。
夕焼けの中、カフェの玄関前で木崎に手を振る。
「じゃあね。コーヒーおいしかったよ」
「どうも」
「あ!そうだ。今度友達のまゆと来てもいい?」
「いいよ。いつでも好きな時に来な」
『いつでも来な』
その一言がうれしかった。
「…でどうする?」
「もち、行く行くっ♪」…やはりまゆは行く気満々のようだ。
これから先。もう待つ必要はない。好きな時に会いに行ける。
そんな事を考えながらまゆと木崎と過ごす楽しい時間を想像した。
< 60 >
[1]次へ
[2]戻る
[0]目次
Tag!小説
トホーム