仕方なしに私はしばらく近くを歩いた後、まだ木崎の周りの人だかりが散らないため自動販売機の所に行った。喉が乾いていたし何か買おうかな。
(あ。そういえばここ初めて木崎に会った場所だっけ?)
そんな事を考えながらQooのボタンを押す。
缶ジュースを拾おうとしゃがみ込む。
【ガタンガタンっ】
(ガタンガタン…?)上を見上げると木崎が居た。
落ちてきたジュースはQooとコーラ。
「あーっ!!人のお金っ!!」
「釣り忘れてる馬鹿に言われたくねぇな」確かに500円玉を入れたの忘れてた…
木崎は口の端を上げて笑った。
「ほんと天然だな」

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