終わった。やっと…。
それだけで精一杯で退場するまでに時間がかかってしまった。

退場すると既にたくさんの友達が来てくれていた。
「よかったね!さくら!!」
「またあんな失敗したらどうしようって思ってたのよっ」その言葉に私は曖昧に笑ってみせた。どんな言葉でも今はこうして皆が居てくれるだけで嬉しかった。
暗い幕の中で少し離れたところにぼんやりとパイプ椅子に座ってたなっちゃんと目が合った。
「こら、あなた達もう出番来るでしょ?準備しなさい」知らない先生が友達をせかしている。

残されたのは、私となっちゃんだけ。

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