私は丁寧に説明し始めた。
「へぇ。あのチラシ渡してた人、さくらのアド聞いたんだぁ?」
「そう。そんなのどうでもいいんだけど…」「いいのかょ〜」まゆは相変わらず突っ込みを入れたがる。
「いいのっ!で。私、さり気なく『王子役の斉藤さん、とっても綺麗だった』みたいな事送ったの」
「うんぅん。で?」
「えっと…『だよな。まぁミス西高だからな。だけどめっちゃかっこいい彼氏、他校にいんだよ』って来てた」
するとまゆの顔が輝いた。
「って事は彼女じゃなぃんじゃん!木崎君の!」
「うん。そうなる」

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