なっちゃんの出演する時間が今からまだあるからあんなに帰れって言ってたんだ…
【本日は2の8のシンデレラを見に来てくれてありがとう!では。楽しんでください】
辺りが暗くなる。きっとこの中じゃ私がいることも気づかないだろう。
ドレス姿のあいつが現れた。おまけに髪はウイッグで腰まで長くしてある。黒髪のシンデレラだった。髪を伸ばしたらあんな風になるのだろう。
「あぁお姉さまたち、私も舞踏会へ行きたいの」
可笑しい。可笑しすぎる。
とにかく目を引いたのは彼より王子のほうだった。
「すっごくきれぃ…」まゆが横で呟いた。
< 16 >
[1]次へ
[2]戻る
[0]目次
Tag!小説
トホーム