「おお…!ミツキね。最近の子は名前の読み方特殊だからなぁ。」

名簿にルビをふっている。どうやら教師のようだ。

「あ、オレ担任ね。綾瀬涼一[アヤセ リョウイチ]。涼センセって呼んで。」

…指定かよ。

「ヨロシクな、ミッキー。」
しかも勝手にあだ名つけた…。

そう言って、担任とやらは私に手を差し出した。

「…よろしくお願いします、“綾瀬先生”。」

一応、礼儀として手を握り返したけど、絶対涼センセなんて呼んでやるもんかっ。

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