7.『傷跡』
_校門を急いで出た私は、なんとなく河原に行ってみた。家に帰る気になれなかった。こうして川の流れでも見ながら、石でも投げていたい気分だった。

「…はぁ…」

ため息、何回目だっけ。
『そんなにため息ついてたら幸せが逃げるょ。』
いつだったか、一希がそぅ言った言葉がよみがえる。そして、その後…。…嫌だ、思い出したくない。あの頃はまだ、何も知らなくて、幸せが続くと信じてた。

…もぅ忘れたと思ったのに。

まだ…覚えてるんだ。

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