『放課後、話したいことがある』
…話したいこと?
『ここでは言えない?』
私が返信すると、彼は頷いた。
…言えない話って何だろぅ?
春華ちゃんのこと?
『他に好きな人ができたから、協力して』とかいぅのだったらどぅしよぅ…。
『メールでも?』
また、頷いた。
『直接、話したいからさ』
えっ…メールでも言えないことなのに、直接話したいの?
…なんだろぅ…。

…もしかして。

私は改めて、西崎くんを見つめた。

…やっぱり。

ちょっと目があっても、すぐにそらす。
しかも、顔が赤い…。

『ここでは言えない話』か…。
なんとなく、わかった気がする。

もし予想が的中してたら、泣くほど嬉しい。

でも…まさかね。
ありえないよね…?

…早く放課後が来ないかな…。

< 77 >

[1]次へ
[2]戻る

[0]目次

Tag!小説


トホーム