『放課後、話したいことがある』
…話したいこと?
『ここでは言えない?』
私が返信すると、彼は頷いた。
…言えない話って何だろぅ?
春華ちゃんのこと?
『他に好きな人ができたから、協力して』とかいぅのだったらどぅしよぅ…。
『メールでも?』
また、頷いた。
『直接、話したいからさ』
えっ…メールでも言えないことなのに、直接話したいの?
…なんだろぅ…。
…もしかして。
私は改めて、西崎くんを見つめた。
…やっぱり。
ちょっと目があっても、すぐにそらす。
しかも、顔が赤い…。
『ここでは言えない話』か…。
なんとなく、わかった気がする。
もし予想が的中してたら、泣くほど嬉しい。
でも…まさかね。
ありえないよね…?
…早く放課後が来ないかな…。
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