教室に行く途中に、ふと鏡を見つめた。
すごい顔…。
目が完全に腫れてる。これじゃ、泣いたことがバレバレだ。化粧でもごまかせないだろぅ。
仕方がないので、トイレで顔を洗い、教室へと入った。
…!
途端に、私は息を呑んだ。
今、一番会いたくないヤツらがそこにいたからだ。
ヤバイ…泣く…
唇をかんでグッと堪える。
「…雪奈ちゃん…?」
春華ちゃんの声がした。
「あっ…ゴメンね!邪魔するつもりはなかったんだけど」
私は精一杯明るく、そぅ言った。
「えっ…全然…邪魔なんかじゃないょ!」
と慌てる春華。
悔しいことにかなり可愛い。
「ねっ?一希!」
と話題を振られた西崎くんも、慌てて頷く。
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