…夢だ。

『友達ユカ』が入ってきた瞬間、僕は思った。
なんと『友達ユカ』はあの『ユカ』にそっくり…ていぅかそのものだったのだ。

「友達つれてきたんだけど…よかった?」
『脳天気ユカ』が話しかけた。
「…別に」
僕はなるべく『友達ユカ』から目をそらしながら答えた。

…まさか。
そんなわけない。
アイツがここにいるはずが…。
…でも、ありえるかも。
ユカの家はこの近くだから…。
やっぱり本物だ!
僕は『友達ユカ』を初めてまっすぐに見た。
ふいに、目があった。
その時に、微かに笑った…よぅな気がした。

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