「私…友達に存在否定されたって言ったよね。」
そぅだ。
ちゃんと覚えてる。
僕はその時、この人に家が無い理由を教えて正解だったと思ったんだから。
「そのことね…春輝くん以外には誰にも言ってないの。」
「誰にもって親にも言ってないってこと?」
「うん…」
やっぱり…。
由加さんと親の会話からして、そんな気はしていた。
「それで?」
僕は先をうながした。

< 30 >

[1]次へ
[2]戻る

[0]目次

Tag!小説


トホーム