そして
小鳥は上をむいてください

あなたは小さな機械から顔をあげてください



あなたたちを照らす光を体中にうけてください


もしまだぼくを思っていてくれるなら

目を閉じて


ぼくはあなたの中にいるんだと噛み締めてください



そして目をあけて


恐がらず

前をむいて

明日へ

次の幸せへ

希望へ

進んでください



真っすぐに



ただ真っすぐに




それがぼくの最後のわがままです


そしてそれがすべて受けとめてくれたのなら


小鳥は空へ舞い上がってください


自由な大空へ


無限な青へ




あなたはまた小さな機械をみてください


そこに小さな機械の小さな箱にいる仲間と日々を形に残していってください


そしてその日々の思い出を
小さな機械の小さな箱に刻む材料を

さっき大きく開いた目で

踏み出した一歩で

作っていってください

手に触れられる確認できるパートナーと共に


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