「ラーメン好きなん?」
「うん」
「へぇ〜」
「意外?」
「ちょっとな。でもギャップあっていいやん!」
八重歯を見せて笑う相変わらずの笑顔にホッとする。
気まずい事があってから一方的に連絡を切ってしまったのに、こんないきなりの呼び出しにも慌てて駆けつけてくれる。
本当にいい子。
「急いで来たの?」
「まぁ…。おかげで髪ぼさぼさや」
「……ありがとう」
ラーメン屋に入るなり、注文するものがことごとく一緒で笑いっぱなしだった。
真の前だと自分を飾らなくて済む。そういう存在って貴重。
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