「いつ空いてる?」

「……?」

「オゴってやる約束だろ?」

「あぁ!えっと…来週の日曜日なら」


そう答えるとタイミングよく青木先輩の着信が鳴った。
「了解、じゃぁまた連絡する」と言って携帯を耳に当てながら休憩室を出て行った。



手に職をつけて、新生活がスタートして、支えてくれる人もいて…なのに何かひっかかるものがあるのは何故なのだろう。

私は欲張りなのかもしれない。

真、私も今は三日月が好き。

あの公園での夜、そう言ってあげればよかったね。

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