「りっさこさん♪」 相変わらずの笑顔で駆け寄って来た真。 「何かあった?」 真は妙に勘がいい。 いくら私が平静を装っていてもすぐ見透かされる。 何だか悔しい。 「友達の会社から誘いがあって」 「おぉ!まァじ!?おめでとう!」 人通りの少ない道を並んで歩いた。人混みの中を歩く気分ではなかったから…。