「何かあるわけないでしょ!」

「グリンピースきったな〜!りさこさん行儀悪ぅ〜」

「なっ……もうッ!」

朝からこんな調子で会話をする。冗談まじりの会話なんてあの世界ではすることもなかった。真との会話は学生の頃みたいで少し心地良かった。

「お世話になりました!りさこさんて優しいな」

「普通よ」

「だって前袋の中に傷テープ入れてくれたやん」

「…え?」

そういえばいつだったか、いつものようにコンビニに来た真の手に傷があったのを見て、秘かに傷テープを入れたことがあった。血が滲んでてまだ新しそうな傷だったから。
気づいてくれてたんだ。

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