ガタン…ガタン――

久しぶりの電車。
女子高生たちの笑い声。
隣では真の細くふわふわした髪が日の光でオレンジ色に光っている。男と電車にのるなんて学生のとき以来で、何だかちょっとくすぐったい。

「こんな急な誘い引き受けてもらっておおきに!」

「正しくは引き受けさせられた、だけどね」

「あー携帯新しいのにしたいな」

電車に乗っている間、真はお得意の脈絡のない話を続けた。関西弁丸だしで喋るから周りから視線を浴びるのは言うまでもない。

「ちょっと、声大きい。関西人丸だしじゃない!」

真は周りを見渡し、またあの無邪気な笑顔で言うの。

「かっこええやろッ?」

羨ましい性格してる。素直にそう思った。
案内されるがままについて行くとクラブのようなところへ着いた。

「ここ?」

「そ。先輩がここのDJやってて、今日は貸し切り」

分厚いドアを開けるとうるさいくらいの大音量に出迎えられた。

「おーシン、来たか」

「ちわー」

"先輩"らしき男が手をあげる。そして私の姿を見て驚いた顔をした。

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