男の子がしばらく来ない日が続いた。まぁ、大学生だからレポートとかで大変なのだろう。
そう思っていると、やっと終わったという顔でいつものように来るようになった。そして私はいつものようにレジをうった。

「270円です」

顔をパッと上げると男の子と目が合ってしまった。…と言うか何故か私から目線を逸らさない男の子。
【え?何っ?】
私が何か言おうとした瞬間、先に切り出したのは男の子の方だった。

「なぁ、彼女になってくれへん?」

「はぁ!?」

突然のことに私はあっけらかんとした。この四ヶ月間、挨拶しかしたことのなかったのに、第一声がこれとは…。
絶対こいつおかしい。チャラそう。それが、その男の子と初めて喋ったときの第一印象だった。

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