『もウやだ。
恋なんかしないから』

やけになった。

「なんで?さえ、頑張ったぢャんかっ?!」

慰めてくれる友達。

頑張っただけぢゃ
だめだったから
今、私は泣いてるんだよ

こんなに好きになったの
初めてだったから。

あきらめたくたって
あきらめきれなくて
そんくらい好きなの。

こんなに長い間
想ってきたけど
1度も気付いてくれなかったよね?

鈍感でうざかった。

でも
それでも好きだった。

『同情とかあ
いらないっ』

ふざけていった。

本当は本気だったけど。

「はあ〜。もう、
さえのばかちんッ!
もう知らないかんね!?」
怒られた‥
ごめんなさい。

ただ、今の私って
おかしいんだよね。
なんにもしたくないし
なにしてても
つまらないし。

浮かぶのはあの人の
笑顔。ふざけた態度。
楽しそうなんだよね。
私が泣いてたって
平気そうなの。

そりゃそうだよね。
彼女いたんだもんね。
ごめんね。

鈍感だったの
私だったね。

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