『もウやだ。
恋なんかしないから』

やけになった。

「なんで?さえ、頑張ったぢャんかっ?!」

慰めてくれる友達。

頑張っただけぢゃ
だめだったから
今、私は泣いてるんだよ

こんなに好きになったの
初めてだったから。

あきらめたくたって
あきらめきれなくて
そんくらい好きなの。

こんなに長い間
想ってきたけど
1度も気付いてくれなかったよね?

鈍感でうざかった。

でも
それでも好きだった。

『同情とかあ
いらないっ』

ふざけていった。

本当は本気だったけど。

「はあ~。もう、
さえのばかちんッ!
もう知らないかんね!?」
怒られた‥
ごめんなさい。

ただ、今の私って
おかしいんだよね。
なんにもしたくないし
なにしてても
つまらないし。

浮かぶのはあの人の
笑顔。ふざけた態度。
楽しそうなんだよね。
私が泣いてたって
平気そうなの。

そりゃそうだよね。
彼女いたんだもんね。
ごめんね。

鈍感だったの
私だったね。

< 2 >

[1]次へ
[2]戻る

0]目次

Tag!小説


ホーム